50円の肝吸とふわとろキレキレの鰻を浅草「初小川」で味わってきた

東京

浅草にある明治40年創業の「初小川」にいってきました。下町情緒あふれる店構えが何とも渋い。味の方はミシュランビブグルマンにも選出されたお店ということで、折り紙付き。期待に胸を躍らせて、お店を訪れてきました。

初小川 (はつおがわ) – 浅草(東武・都営・メトロ)/うなぎ | 食べログ
https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13003702/

場所は東京都台東区雷門2-8-4で、東京メトロ銀座線の田原町駅から徒歩7分ほど。この日は2月ながら気温18度と暖かく、散策にはちょうど良い気候。自然とお腹も良い調子。

店内はこんな感じ。下町の庶民的な雰囲気に心が和みます。浅草寺から近いので観光客が多いかと思いきや、常連の方ばかりのようで静かで落ち着いた空気が流れています。お店は予約が可能で、お昼は12時と13時15分の枠があり、13時の方の枠を選んだのもあるのかも知れません。いやぁ、なんとホッとする雰囲気。ちなみに席は全部で12席、奥に座敷が一つ。真ん中に丸テーブル席、入り口に座敷というかんじ。今回は入り口に近い座敷となりました。

メニューはシンプル。鰻重の上でも4800円と、観光地ながらかなりリーズナブル。

きも焼などもあります。黄色く色がついているのはきっとおすすめなのでしょう。そして、肝入りのお吸い物は50円と破格の値段。これはこのお店のマストアイテム!いやぁ、安過ぎます。

鰻の注文を済ませ、焼き上がりまで40分ほどかかるそうなので軽く一杯。骨せんべいがアテとしてついてきました。つまみをつついて鰻の匂いに鼻をヒクヒクさせて焦る心をこの一杯で落ち着かせる、この時間がまた至福。

ということで、まずはきも焼(850円)がやってきました。タレの良い香りが気持ちをくすぐります

醤油の味が強めで甘さ控え目のキレのあるタレが肝の芳醇な旨味を引き立てます。丁寧な下処理がされているのでしょう、えぐみの無い肝のほろ苦さがたまりません。きも焼は無い日もあるそうなので、注文可能ならぜひしておきたい

そうこうするうちにきも入りお吸い物(50円)の登場。肝、わかめ、三つ葉、シイタケと具沢山。これで50円かぁ、得したなぁという思いが、また味を盛り上げてくれます。肉吸いを入れるような器がまた良いですね

お吸い物が来てから程なくして鰻重の上(4,800円)が着重。立派な鰻です。上だと一匹半。七輪で焼き上げているそう。鰻の身の窪みにできるタレ溜まりがまたなんとも美しい

炭火焼でじっくりと40分ほどかけて調理されており、丁寧な仕上がり

タレはきも焼と同じく甘さ控えめのさっぱりキレのある味。好みによりますが、個人的には甘いより断然こちらの方が味わい深く感じられます。鰻のとろっとした脂の甘みがよりよく感じられるからです。そして食べた後の味が後を引かず、次の一口がいつも新鮮。ふわふわのキレキレ、間違いなし。自分好みのタレに出会えたのは感動ものです。最後はご飯をいつものごとく漬物でかきこみます、これがたまらん。こちらのご飯はちょっと普通の鰻屋さんには無い旨さがありますね、銘柄だろうか焚き方だろうか。とにかく食べ応えのあるご飯。一気に平らげて、ごちそうさまでした。

ちなみに、ドリンクメニューはこんな感じ。ビール中瓶が650円とこちらも割と良心的

骨せんべいだけで物足りなければおつまみも揃っています。

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