大阪の西天満にある昭和46年創業の日本料理店「由多嘉」は季節の会席料理のほか何と鰻も食べられるお店です。鰻本来の旨味と脂身の甘味が絶妙という鰻には多くのファンがいます。本格的な日本料理の板前さんのつくる鰻重ということで、めちゃくちゃレベルが高そうです。一体どんな味なのか確かめてきました。
日本料理 由多嘉
https://sites.google.com/view/yutaka-nishitenma
しとしとと雨が降る中、「大阪府大阪市北区西天満4丁目3−8」にあるお店に到着。最寄りは南森町駅で、徒歩7分ほどと少し駅から離れた隠れ家的なお店。
お昼は鰻中心のメニューとなっています。メニューを絞っているあたり鰻の味への自信が伺えます
予約して訪れたところ、一人ながら個室を用意してもらえました。ちょっといい気分。飲み物は普通にお茶を出してもらえるのがありがたい。暑い日なのでこの冷たいお茶にまず癒されました
改めてメニューを確認。今回は事前に鰻重上(4,500円)を注文しています。1,800円の鰻丼も気になります。平日のお昼にサラリーマンが訪れた際に、お手頃でサッと食べられるメニューとして人気なのかもしれません
サイドメニューはこちら。お持ち帰りも可能です
待つこと7~8分で着重。本日の鰻は愛知県産。鰻重には肝吸いと漬物が付いています。何とも綺麗な飴色。
タレの良い匂いがたまりません。鰻はまずこの蓋を開けた瞬間の匂いがおいしい
では実食!まず、口に入れた瞬間に川魚の芳醇な香りがほのかに広がります。この匂い、強すぎると鼻につき、無いと少し物足りなく感じるのですが、ちょうど良い具合で魚の風味が残されている感じがしました。鰻は関東風で蒸しが入っているため、非常にやわからめ。うなぎの材質、季節の変化を見ながら蒸し時間を変えて柔らかさと甘みが最高になる時点を見極めて焼き上げているのだそう。タレは甘さ控えめの江戸っ子の味。鰻の旨味をスポイルしない、醤油のキレ味が光るいい塩梅です。
食べ進めると中にはもう半身が!あつあつのご飯に蒸されてしっとりとした鰻もこれまた良い。二度おいしく食べられるのがまむしの良いところ。お店のコメントに江戸焼きでも関西焼きでもないというのを見ましたが、このことでしょうか。ご飯にはタレがたっぷりとかかっており、ちょっと辛めのタレがご飯をかきこむのに適しています
合間に合間に飲むこの肝吸いも良い仕事してます。日本料理のお店とだけあってダシが違うのでしょうか、すっきり旨味の深い味が染みわたります。三つ葉のアクセントがこの肝吸いの醍醐味
ということで、さすが日本料理のお店の創る鰻で見た目も綺麗、味も丁寧さが光っていたように感じられ、満足度は高めでした。