大阪南森町にある「うな次郎」でパリふわ地焼き鰻を味わってきました

大阪

江戸前の鰻はもちろん美味いが、関西の地焼きも負けてはいません。江戸前を食べていると地焼きが恋しくなり、地焼きを食べると江戸前が懐かしくなる……ということで、今回は地焼きを堪能したいと思い、大阪で「さばき一生、焼き一生」を掲げる「うな次郎」でこれぞ地焼き!と唸るほどの匠の技を堪能してきました。

うな次郎 | 大阪 南森町の鰻屋
https://unajiro.jp/

この時期、予約は受けつけていないとのことで開店早々から店前には人だかりができていました。店前にある名簿に名前を書いて呼ばれるのを待つシステム。「雨がなんぼのもんじゃい」と、鰻を食べられるワクワク感と店から漂う香ばしい匂いに、みんな楽しそうに待っていました。

25分程待って着席。カウンターの他、店奥にはテーブルもあります。

さて、メニューはこんな感じ。なんとランチは2200円から食べることができます。やはり東京よりも全体的に値段設定がお安くなっているのが懐に有難い。

注文を済ませて待っている間にメニューをパラパラとめくるのがまた楽しみの一つ。串うち三年、さばき八年、焼き一生という言葉がありますが、うな次郎では『さばき一生、焼き一生』となっているそう。鰻は個体によって特性も異なるので、だからこそさばきの技術に磨きをかけるのだそうです。また、鰻自身が持つ脂は多く、自身の脂で小骨を揚げてゆく過程で身がふわふわになるそう。なるほど、初めて知りました。そして、その過程で水をかけながら火加減を調節する……ふむふむ。

なるほど、ふむふむをやっているうちに着丼。今回はうな重(上)(4550円)をチョイス。どうでしょうこのお焦げ、見るからに皮がパリッとしていて、香ばしい匂いがふわっとやってきます

皮の焦げ目は強火で一気に焼き上げた証拠。この豪快さがたまりません

外はカリッ、中はふわっ、そして皮と身の間の脂が何とも言えずジューシー。皮と身の間の脂にこそ鰻の旨味が凝縮されている、これぞ地焼きの味。外のカリッは結構強めで歯応えが軽やか、身の柔らかさを際立てています。タレは甘くも無く辛くも無く、鰻の味をスポイルしない良い仕事をしています。タレにもこだわりがあり、その日その日の鰻に合わせて染み込ませるタレの量を決めているそうです。この日もいつもの通り先に鰻だけをあっという間に平らげてしまいました。しかし、心強いお新香があるので全く問題ありません。お新香は奈良漬けとあっては、これがまた濃いタレの味も颯爽とぬぐってくれるので、ご飯が進んでしょうがありません。あっという間に完食でした。

ちなみにランチ以外のメニューにはまぶし丼、白焼き丼などもあります

コース料理や鴨しゃぶも注文可能

飲み物はビールや日本酒も様々

お持ち帰りも対応可能

さて、焼き台に近いラッキーな席だったのでちょうど焼いている姿を拝見することができました。地焼き特有の頭付きの鰻が焼かれており、時折水をかけて温度調節しているところ……

いきなり炎があがって、おーっとなりました。脂の多い鰻ならではです。香ばしい香りをこれでもかと嗅ぐことができました。

ということで、店を後にします。7/1~7/31の期間は、ランチ・ディナーともに席の予約はできないようなので注意が必要です。

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