大阪で有名な鰻店の一つが「鰻 にしはら」です。関西にありながらも関東風の絶品ふっくら鰻が食べられるお店として知られています。電話をかけても繋がらず、やっと繋がったと思ったら「予約は一杯です」と何度か哀しい思いをしていたのですが、久しぶりに電話をしてみるとすんなりと予約が取れたので、胸をわくわくさせながら訪れてみることにしました。
鰻 にしはら (関東風鰻専門店 鰻 にしはら) – 谷町四丁目/うなぎ | 食べログ
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270104/27081196/
場所は「大阪府大阪市中央区北新町4-12」で谷町四丁目駅から徒歩五分ほど。
予約しておくのが無難のようです。というか予約せずに入れることがあるのだろうか……などとこの時は思っていました。
店内はこんな感じ。カウンター5席で、入り口近くに4人がけのテーブルが一つあるこじんまりとしたお店です。予約をして13時に訪れたのですが、この日はちょうど空いていたのか予約をせずに来られた方も席につくことができていました。なんという幸運。ただ、「もしかしたらお店の人気に陰りが出てきたのか……」と少し心配もしたのは正直なところ
予約のタイミングでうな丼の大(6,700円)を注文済み。もし既に食べたいものが決まっている場合は予約の段階で注文しておかないと、お店に着いてから注文しても無い場合もあるそうです。ただ、肝焼きはその日の市場の状況によるらしく、当日じゃないと分からないとのこと。この日は残念ながらありませんでした。それにしても関東のお店と比較すると全体的にお値段が安めなのがありがたい
とりあえず瓶ビール(700円)を注文。関東より100円は安い
「かみしも盛」なるものを注文したのですが、この日は売り切れとのことで後悔しました。やはり予約時にちゃんとオーダーしておくのが吉
まずは無料で出てくる骨せんべいをつまみながらビールをちびちび。骨せんべいは甘塩が効いていて、ビールに合います。シュワシュワっと至福のひと時。最近は鰻を食べるときはビールも注文することが多いです。鰻だけだとがっついて食べてしまい、あっという間に終わってせわしなくなるので、心を落ち着け「大人の食べ方」をしようとちょっとお財布に無理をかけながらも、ビールをちびちびと味わい、じっくりと時間をかけてお店の雰囲気に酔おうかという心づもり
さて、照り輝く鰻丼がどーん。肝吸いと漬物付きです。あらかじめ予約していたのでお店に着いてから10分程で着丼。鰻重ではなく丼なのが私はうれしい。
鰻は最もおいしいと言われる「五本もの」というサイズだそうです。また、個一とという焼き方で、通常はしっぽとかま(頭)を一緒に串打ちして焼きますがにしはらでは分けて一切れずつ焼きくのだそう。タレをのせる表面積が広くなり、ふっくらと焼き上がるとのことです。そのとおりなのか、箸でつまむとホロホロとなるほどの柔らかさ。さて、実食。鰻の旨味が濃い、濃いのに臭みがない。焼き・蒸しの両方が丁寧にされており、火入れも絶妙のためでしょう、旨味が皮と身の間にギュッと閉じ込められています。これはもう本当にうな(ま)ーい!山椒も追いダレ(追いダレ用の瓶も置いてありました)も不必要。出されたままを食べるのが完成度も高く、一番良いような気がしました。店に入った時に感じた不安も一掃されて一安心です
漬物は糠の香りがして瑞々しく、これまた鰻と交互に食べるのにぴったり。じっくりと味わってご馳走様でした