創業明治32年で100年以上タレを継ぎ足し守り続けているのが大阪なんばにある「江戸焼うなぎ 菱富」です。宗右衛門町という繁華街ど真ん中にありながら、老舗らしい落ち着いた雰囲気を感じられるオアシス的な存在。提供される鰻は「江戸焼」でいわゆる関東風。東西関係なく何でもええもんは取り入れていく大阪文化のスタイルをいち早く導入したお店の味は一体どんな感じなのか、確かめてきました。
江戸焼うなぎ 菱富【公式】
https://edoyakiunagihishitomi.owst.jp/
場所は「大阪府大阪市中央区宗右衛門町7-6」にあります。本当に都会のど真ん中でびっくり。ちなみにお店では(おそらく)ミス宗右衛門町の方に出迎えていただきました。ありがたや~。
前日に予約したところテーブル席か座敷席かを選べて、しかも個室でした。一人なのに有難い限りです。都会の中にあるとは思えないほどに落ち着いた空気で清潔感もあります。また、日曜日にも営業しているのが嬉しい
メニューはいたってオーソドックス。値段はうな重(上)でも4,070円と場所柄を考えるとかなり良心的。うな重には香の物、肝吸い小がついてきます
ビール中瓶は770円。まぁ、こちらも良心的な範囲
うな重以外にも色々と食べたい場合は御膳メニューもあります
手作り感のあるメニューを眺めるのも個人店に訪れる楽しみの一つ
ということでまずはビールで喉を潤します。気温が高く、また軽く運動をしてから訪れたのでどうしても飲みたかった。ゴクゴクいきます!めちゃくちゃ染みる
そして、注文してから10分程で着重。注文したのはうな重(上)です。焦げ目が良いですね。店に到着してから注文したのですが、スピード提供でした。待つことが嫌いな大阪人にはこれぐらいの待ち時間が限界なのかも知れません
タレはみりんと濃口のたまり醤油だそうです。防腐剤などの混ぜものは一切不使用。甘くなくさっぱりと最後まで鰻を食べられるようにしてあるのだそう
箸で持つとホロリと崩れるほどのやわらかかさ。では、実食!こだわりのタレはくどい甘さが無く、角が無いさっぱりとした醤油が感じられます。甘いタレではなくどちらかというとしょっぱい系のタレが好きな人にはピンポイントで刺さる味。鰻は皮目の弾力が強めで、身はかなり柔らかめ。身は薄目で蒸すことを考えると、これぐらいがベストサイズなのかも。尻尾に近い部分はガッチリ火が入っており、カリッとした食感と香ばしさも味わえてうれしい限り。
最後はたくあんの漬物でご飯をかきこんでフィニッシュ。やはりここでもこだわりのタレが効いていて、ご飯も最後までおいしく食べられました。