大阪の長堀橋にある「うな茂」はリーズナブルに地焼き鰻が楽しめるお店として親しまれています。玉造にあるフグ料理店「ふぐ茂」のオーナーが、“夏場にもおいしいものを食べてほしい”と1988(昭和63)年にうなぎ専門店をオープンしたのが始まりとのこと。大衆的で活気があり平日の昼間も人が絶えない鰻屋の味を確かめに行ってきました。
うな茂
http://www.fugushige.sakura.ne.jp/unashige.htm
場所は「大阪府大阪市中央区博労町2丁目3−11 アストルビル」で、長堀橋駅から徒歩7分ほど。
年季の入った立て看板が良い味出してます
ビジネス街にあり平日のお昼はサラリーマンがよく利用する、という情報を見たので13時過ぎに訪れましたが、お店はほぼ満員状態。この時間帯はサラリーマンから主婦層や年配の方に入れ替わっているみたい。それにしても鰻屋とは思えないほどに大衆的でお客さんも多く、店員さんもテキパキしていて活気に満ちています
何とか空いたカウンターに座りメニューをチェック。定食メニューが充実していて、割とリーズナブルです。
飲み物はこんな感じ。なんと瓶ビールが550円!これまで鰻屋で見てきた瓶ビールの値段としては最も安いかも
ということで注文してから約20分ほど待って、着丼!注文したのは「うな茂定食(2,160円)」です。「店名が付いたメニューならきっと間違いないだろう……」という安直な考えで注文したのですが、この値段で鰻丼、うざく、う巻、肝吸い、漬物というとても充実した内容
早速、鰻にかぶりつきます。ご飯に乗った鰻は二切れ。鰻自体は割と細め、焼きはかなりしっかりと火が入ってカリッとした食感が強いです。鰻自体の風味は弱く感じますが、タレがさっぱりとした甘さで絶妙に盛り立てています。それにしても、客と店員が創り出す活気が心地よく、料理を美味しくする最高のスパイスに感じられます
夏と言えばやっぱりこのさっぱりとしたうざく。ビールが欲しい……
肝は思ったよりも大きめ。若干の苦みのある鰻らしい味
焼きたてのう巻きはアツアツ、箸を入れるとふわっと崩れるほどに柔らかい。卵の甘みと鰻の濃い目の味のコントラストがたまりません
ということで、町の食堂に来たかのようなワイワイとした雰囲気の中で食べる鰻はなかなか食べ応えがありました。内容的に値段はお得感があり。
ところで、帰りに食品サンプルを見てみると、実際のう巻はサンプルよりも大きく「さすが大阪やな」と感心し、大阪の底力を改めて感じながら帰路につきました。
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