目の前で捌かれ焼かれた地焼鰻を食べに西中島南方「鰻家」に行ってきた

大阪

大阪でNo1の鰻店と言われることもある「鰻家」に行ってきました。まず予約することが難しいのですが、席にありつけたらならば目の前で鰻の捌きや焼きを見ることができ、できたてアツアツの地焼き鰻を食べられます。大将の捌き、焼きの技をじっくりと見てから食べる鰻は一体どんな味なのか、確かめてきました。

鰻家 (ウナギヤ) – 西中島南方/うなぎ | 食べログ
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270301/27080635/

お店は「大阪府大阪市淀川区西中島4-5-22 第3新大阪ビル 1F」で御堂筋線の西中島南方駅から徒歩5分ほど。9時30分に店の前に予約表が設置されるので、希望の時間帯の枠に名前を記載する仕組み。枠は11時、12時、13時、14時とあり、それぞれ10名まで。ということで、土曜日の朝9時15分頃にお店に到着したころには10組ほど並んでいました。なお、代表者だけ並んでおけば名前は何人書いても良いようです。この日は何とかお目当ての11時の枠をゲット。

予約をした後は一旦退散して、予約時間に戻ってくればOK。時間ぴったりに始まるので、くれぐれも遅れないようにしたいところ。駅近くにいくつかチェーン喫茶店やファストフード店があるので、適当に時間をつぶして戻ってきました。この日の予約の埋まり具合を見ると、14時の枠に少し残りがありましたが、他は一杯とう状況。

お店はカウンターの10席のみ。写真撮影は店員さんや厨房を写すのはNG。さて、「うな重上」(6,200円)を注文。うな重は並、上、特上とありますが全て一匹で、サイズが異なるようです。なお、うな重上には肝吸い、お新香のほかにうまきがついてきます。ちなみに12月に値上げがあったようです。

写真は撮ることができませんが、注文をした後は厨房を眺めます。これが非常に見ごたえありました。まずは大将の捌き。技術のことはよく分かりませんが、無駄な動きが一切なく流れるようにすーっと鰻が捌かれていきます。その横でお弟子さんと思わしき方がうまきを焼いていきます。さらに、もう一人が熱々にいこった炭をならしていく。厨房の中は殺気だっているわけでも無いですが、真剣な仕事場の空気がぴーんとはっており、ついつい見とれてしまいました。

ということで、まずはできたてのうまきから。焼きたての卵の良い香り、そして口に入れたときに広がる鰻のまろやかな旨味。もうあっという間に平らげてしまいました。

食べてからは大将の焼きをじっくりと拝見。ガスと異なり炭火は火加減の調整が効かないため、場所による熱さを見極めながら何度も返してじっくりと熱を入れているよう。捌きたての鰻は顔がピクピクと動いています。串打ちも、何度も刺したり抜いたりと鰻ごとに微妙な調整を丁寧に丁寧に加えているようです。鰻に焼き目が付いていく様子についつい見惚れてしまいます。仕上げにタレをかけて焼くとふわっとタレの焦げる良い匂いが漂ってきて、鰻欲がびんびんに刺激されたまりません……。

ということで、目の前で焼き上げられた鰻の登場。何とも綺麗な焼き目で、地焼きならではの弾力のありそうな見た目

ご飯にはタレがかかっていないのが鰻家流。好みでタレも山椒もかけられるそうですが、やはり出されたままを食べてみたい

アツアツの地焼き鰻は皮はパリ、身はふっくらとしながらも弾力が感じられ、食べ応え十分。オーバーヒートした地焼きならではの凝縮された鰻の脂がたまりません。身の芯まであっつあつ。タレはみりんでしょうか、甘さ強めでとろみがある味。関東とも東海とも異なる関西ならではです。まろやかな甘みが鰻の旨味を包み込み、贅沢なひと時。時折、少し小骨が感じられますが、おおむね熱でうまく焼ききってあり特に気になりません。ご飯は硬めでタレはかかっていませんが、鰻にかかっているタレが十分力強く、このままでも不足を感じることはありませんでした。

驚いたのが肝吸い。本当にまったく臭みがありません。というか、若干爽やかな甘みすら感じました。もしかして今捌いていたものがそのまま使用されているのでしょうか。それとも何か特殊な調理法があるのでしょうか。初めて食べる味でした。新鮮な肝だとこのような豊潤な味になるのか……と勝手に納得しておくことに。

ご飯にタレがかかっていないので、ご飯の量を計算しながら鰻の最後の一かけでかきこんでフィニッシュ。10人一気に食べ始め、一番早く食べ終えて一番早くお店を出ましたが、何かちょっと恥ずかしかったです。とにかく大満足。休日の朝に早起きして並ぶ価値は十分にあったと思います。

さて、お店は日曜、月曜、祝日がお休みなので要注意。ちなみにこの年のゴールデンウィークは4/27からずっとお休みのようでした。ギリギリ食べられて良かった。

ドリンクは赤星が660円と割と良心的。

コースメニューもあります。

一品メニューはこちら。この季節、うざくは別メニューに変わるようです。

訪れる場合は予約の注意事項をよく読んでおくことが重要。電話での予約は受け付けていないので、当日の朝に頑張ってお店までいく必要があります。なお、基本はランチ営業のみで土曜日のみ夜営業をされているそう。予約のルールをちゃんと把握してから臨みたいところです。

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