地焼き鰻は皮パリッと中身ふっくらが特徴ですが、大阪北浜の「阿み彦」では地焼きながら全体的にふっくら柔らかな鰻となっているそう。そこに創業350年以上継ぎ足してきたタレをかけて食べる鰻はどんな味なのか確かめてきました。
阿み彦 北浜店 – うなぎ割烹
https://amihiko-kitahama.gorp.jp/
場所は「大阪府大阪市中央区北浜2丁目1−5 B1」で北浜駅から直結。ビルの地下1階と少しわかりにくいところにありますが、暑い中でも外に出ずに駅からそのままアクセスできるのはありがたい
この日は土用の丑の日の翌週とあってか席は運よく空いていました。テーブル席もありますがカウンターをチョイス。まずはメニューで歴史をチェック。元々は屋形船で鰻を提供していたそう、なるほど。
メニューはこんな感じ。うなぎ丼とありますが、鰻重です。お昼のサービスメニューや一品料理、コース料理などもあります
瓶ビールは700円とまずまず
ということでまずは喉を潤します。この日の気温は30度後半……こう暑いと冷たい飲み物が沁みますね。あぁ命輝く!
約20分ほどで着重。今回はうなぎ丼の松丼(4,500円)をチョイス。丼だけではなく、肝吸い、温泉卵、漬物も付く定食のようなメニューです。温泉卵がついている鰻メニューは初めてです。
焦げ目はあまりなく綺麗な仕上がり。後ほど聞くと三河一色産の新仔だそう。通常、新仔は6月頃から出回るらしいですが、今年は遅くなっており7月からとなっているとのこと。新仔が目当てなら今がちょうど良い時期かも。
それではいただきます。備長炭による地焼きなのですが、パリッとした食感というよりも確かにふっくら柔らかな仕上がりが感じられます。新子なので余計にそうなのかも。江戸前のようにほろほろとした柔らかさとはまた違った、身の弾力、しっとり感を残し食感も楽しめる柔らかさ。タレの乗りも良く、あっさりとした風味がよく馴染んでいます。大阪のいくつか老舗の地焼きを食べてきましたが、老舗であるほどしっとり系の地焼きが多いような気がします。江戸前風に寄せていくような何か大阪ならではのトレンドがあるのかも知れません。
肝吸いの肝は二つ入っていました。三つ葉がうれしい
漬物は糠の風味が感じられて爽やか。ご飯が割と多めに入っていてタレもたっぷりかけられているので、この漬物が良く合います。一気にかきこんでフィニッシュ。ごちそうさまでした。