東京で鰻と言えばまず挙がるのが竹葉亭です。平成20年のミシュランガイドで鰻店唯一の星を獲得した店とのこと。江戸末時代末期、160年の歴史があり、夏目漱石や北大路魯山人など数々の著名人も訪れた名店。夏の弛んだ気持ちに、そして仕事帰りの疲れ切った体に名店のオーラをインストールするため、少し緊張しながら訪れてみました。
竹葉亭 本店 – うなぎと日本料理
https://g201100.gorp.jp/
場所は「東京都中央区銀座8-14-7」にあります。老舗が集まる木挽町ということもあり、やはりただならぬオーラを感じます。店先では従業員の方が立っておられて、緊張しているところをやさしく案内してくれました
店内はこんな感じ。予約をしていなかったのですが、午後5時30分頃ということもあり、運よく席は空いていました。予約した場合は別にある離れに通されることもあるそう
鰻のメニューです。鰻丼が3300円から食べることでき、定食も5500円と意外にもかなりリーズナブルな値段設定。
ということで約20分程で鰻丼(B)(3740円)が着丼。お新香に肝吸いもついてきます。うな重も良いですが、食べやすさでは断然うな丼の方に軍配があがるため、これは嬉しい。ご飯はタレでベトベトではなく上品な見た目が印象的
お気に入りの骨董品を眺めるように、色んな角度からタレの煌めきを眺めるのが至福の時。焦げも無く丁寧に焼かれているのが分かります。
味は雑味が無くスッキリ、余分な脂が無くふっくらと滑らかな舌触りで見た目通りの上品な味わい。数々の著名な食通を唸らせてきた味をうんうんと頷きながら噛みしめていきます。鰻の癖の無い味に引き込まれて鰻だけをあっという間に食べてしまいました。ということで、ご飯はいつものごとくお新香でかきこみます。いや、これまたお新香がよく合う甘辛いコクのあるタレなのがグッド。タレは100年以上継ぎ足してきた歴史があるようです
お店の外観は敷居が高いように感じますが、店内は女中さんの和やかな雰囲気もあり、静かで落ち着いたシックなくつろげる空間でした。市井の鰻屋とはちょっと違った少し緊張感のある感じが、銀座で食べる鰻をより一層、別の料理に感じさせるような、唯一無二の不思議な料理に仕立て上げています。
ちなみに、一品料理にはうざくやうまきなど定番メニューからメロンなどデザートもあります。
飲み物のメニューはこんな感じ
持ち帰りも可能で出前もしてくれるそうです