江戸焼きのふっくら仕上げた九州産のうなぎ丼に京風だし巻きが乗った「きんし丼」が大人気なのが、京都にある「京極かねよ」です。丼からはみ出す卵のインパクトはなかなかのもの。また、大正時代から存するレトロなお店で食べる鰻体験は京都の雰囲気も相まって格別なものになりそうなので、訪れてみることにしました。
【公式】日本一の鰻・京極かねよ
https://kyogoku-kaneyo.co.jp/
雨がパラパラと降り情緒漂う街中にお店がヒョイと顔を出していました。レトロな香りがむんむんとしています。場所は「京都市中京区六角通新京極東入松ヶ枝町456」で京阪三条駅から徒歩8分ほど。
こういうメニューのレプリカが並んだギミックってワクワクします
席は1階と2階があり、この日は2階へ案内されました。よく見ると窓側の席が傾いていますが、本当に傾いています。ちなみに席の予約も可能のようです
底が抜けないかと心配になりながらも立ち上がって外を少し眺めてみます。ビルに囲まれた都会の一角というかんじ。夜になるとまた雰囲気が変わるのでしょうか
ということで、メニューを拝見。予約せずに来てこうやってメニューを見ながら選ぶのがまた楽しいもの。写真が大きめなのがうれしい。メニューは決まっているのですが。ということで、お目当てのきんし丼の並(3,000円)を注文。
肝吸いなどはついていないので、別途注文する必要あり。
待つこと15分ほどで着丼。たしかにはみ出ている!既にホームページなどで事前にチェックしていたのですが、実際に見てみると結構インパクトあります
ででーん。きんし丼といいながら錦糸卵ではなくだし巻き卵なのがこのお店のポイント。卵はダシがたっぷりと入っているのかプルプルです
重量感のある卵をそっとめくると鰻とご対面。並では小さいのが2ピースほどで合計半身ぐらいと若干物足りないか
ではいただきます。鰻は炭の香りが強めで結構強めに蒸されているのかふっくらしています。タレは塩味強めの辛め。なのでご飯に良く合う
卵は想像していたよりだいぶ薄味。ダシが効いているのかと思ったが、あまり味は感じられなかった。素朴な卵の味のままにして、鰻が引き立つようにしてあるのかも。あるいは追いダレをかけて食べるのが良いのだろうか。そんなことを考えながら食べていたら、いつの間にか無くなっていた。結構なボリュームがあったはずなのに、不思議と食べ進ませる何かがあるようです。最後はちょっと甘めの味付けの漬物がご飯をかきこみフィニッシュ。
食後は熱いお茶をすすりながら、メニューを眺めてみます。肝焼きは惹かれますね
鯉のつくり!これがあるのはたいてい老舗の鰻屋くらい。見つけるとうれしい気持ちになります
鰻定食はその鯉のつくりもついてくるメニュー
会席コースもあり。飲み物はビールの大瓶で750円と割と良心的なかんじ。京都で風情あふれる店で手ごろな値段で鰻を食べながらビールでちびちびやれるのは、本当にこのお店くらいではないでしょうか
月に一度、寄席も開催されているそう。食事付きで3000円なので、お得な気がします。
京都ならではの唯一無二の体験ができるお店として貴重な存在。値段も観光地であることを考えるとお値打ちではないでしょうか。